雲の隙間の青空





……今鳴ったってことは校内にいるってことか。





私は腕にブレスレットがしてあるのを確認し、ガタッとイスから立ち上がった。





「…どうしたの?早波さん」





「具合が悪いので保健室にいってきます。」





嘘をつく。





授業の時間は好きだけど授業は好きじゃないから、ちょうどいいかも。





「あら…、ひとりで大丈夫?」





先生は心配そうな顔で聞いてきた。





「大丈夫です。」





私は小さく礼をして教室をでた。





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