雲の隙間の青空
「てかさっきから名前きいてんだけど。」
ブチッ
「あんたねえ!!さっきからあんたあんたって人のことバカにしすぎだから!!」
なんなのこいつ!!
むかつく!!!
「名前しらないんだからしょうがないだろ。」
私が大声をあげたにも関わらず、こいつは嫌になるくらい冷静だ。
「相手に名前きくなら自分から名乗るのが常識だからっ!!」
「は?あんたばか?」
「なにがよっ!!」
「ばかだな」
無表情だったこいつは急に意地悪そうに笑った。
むかつくのは、その顔も色っぽいってこと。