雲の隙間の青空





幼馴染ならすぐ見つかりそうだけどね。





だけど花さんの家族は隼人が死んでから引っ越してしまったらしい。





隼人がまだ霊になっていないときに引っ越したから、隼人もわからないんだって。





「じゃあ、今日はとりあえず隼人の家いこうよ。隼人のお母さんなら何か知ってるかも。」





私はバッグに必要なものをいれ、支度をした。





「母さんか。懐かしいな。ひさしぶりだ」





「隼人、霊になってからお母さんのとこ行ってないの?」





「ああ。花のことで頭がいっぱいだった」





どんだけ好きなのよ。





チクンと胸に小さな針が刺さったように痛くなる。





私、病気なのかな…。





私は胸をさすった。



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