雲の隙間の青空





今日はなんか人が多いな…。





霊を探しながらふと思う。





「あ、発見」





イスに腰掛けたおばあさん。





シャラン





正解とでも言うように頭に鳴り響く音。





「おばあさん」





私は声をかけ、隣のイスに座った。





「どうしてここにいるの?」





おばあさんはゆっくりと私をみた。





「わたしのことが視えるのかい?」





そう驚いたように小さく言った。




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