雲の隙間の青空
















電車に揺られること、1時間ほど。





わたしたちは一つの駅で降りた。





「長かった…」





私のところから隼人の家まで、結構遠いんだな…。





「こっち」





隼人は私の前を行く。





あ、隼人の手。





すらっと長くのびた指。





私とは違う骨ばった指。





無意識に私はその手に自分の手を伸ばしていた。





< 37 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop