雲の隙間の青空





空は真っ黒だった。





「隼人はさ、どうして花さんを探してるの?」





「…え?」





「いや、ほら。最後に会いたいとかなにか伝えたいとかあるじゃん」





「…気になるから。」





聞き逃してしまいそうなほど小さな声だった。





「そっか。好きなんだもんね」





ズキン…





「…協力してくれてありがとな。俺一人だとなにもできないからさ。」





ズキン…





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