雲の隙間の青空
隼人は今誰のこと考えてる?
もし私が手伝っていなかったらこうして隼人と話すこともなかったかもしれない。
隼人が花さんを好きじゃなかったら。
私と隼人は出会わなかったのかな。
「…隼人のお母さん、花さんの名前聞いたらすごく冷たい目をしてた。」
「え?」
「ほんとだよ。」
ぽつぽつと雨が落ちてくる。
雨は私を容赦なく濡らす。
「うん、なんとなくわかる。」
「え?」
雨は私の髪を伝い、地面へと落ちていく。