【完結】遺族の強い希望により
3年8組から、玲奈と同じ大学に進んだのは亮1人だ。
渦中にいる玲奈に変わって元クラスメイトへの連絡係を務めているだけ――そう考えて納得しようとした。
けれど、ざわつく心中はなかなか治まらなかった。
ベッドの上で何度も寝返りを繰り返し、母が夕食の呼びかけに来ても寝ている振りをしてやり過ごした。
ようやくみのりが起き上がり行動を開始したのは、メール着信からゆうに3時間は過ぎた後である。
長い事眠っていたパソコンの電源を入れ、H高校校長死亡のニュースを検索した。
それが今すべきことなのか、したところでこの心の粟立ちが消えるのかなど分かり様もない。
ただ彼女はそれ以外に、気を紛らわせる術が思い付かなかった。
渦中にいる玲奈に変わって元クラスメイトへの連絡係を務めているだけ――そう考えて納得しようとした。
けれど、ざわつく心中はなかなか治まらなかった。
ベッドの上で何度も寝返りを繰り返し、母が夕食の呼びかけに来ても寝ている振りをしてやり過ごした。
ようやくみのりが起き上がり行動を開始したのは、メール着信からゆうに3時間は過ぎた後である。
長い事眠っていたパソコンの電源を入れ、H高校校長死亡のニュースを検索した。
それが今すべきことなのか、したところでこの心の粟立ちが消えるのかなど分かり様もない。
ただ彼女はそれ以外に、気を紛らわせる術が思い付かなかった。