【完結】遺族の強い希望により
これから本当に2人で食事することになったとして、一体何を話すつもりなのだろう。
それとも彼は、自分たちがとっくに別れていることも忘れてしまっているんじゃないだろうか。
或いは付き合っていた事実さえ忘れて、本当にただの友達として、再会の時を楽しみたいだけなのか。
みのりは彼から少し離れて、母親に電話をかけた。
ワンコールも鳴り切らない内に母が出て、もしかしたら相当な心配をかけているのかもしれないとまた申し訳なくなった。
玲奈の父親が亡くなったことと、今日の外出目的が彼女の家に行くためであることは伝えてある。
だが亮と一緒だとは言ってこなかった。
高校の頃みのりに廣岡亮という恋人がいたことと、春に別れたということは両親にも知られている。
その彼と今一緒にいるのだと分かったら、どう思われ、何を言われるだろう。
それとも彼は、自分たちがとっくに別れていることも忘れてしまっているんじゃないだろうか。
或いは付き合っていた事実さえ忘れて、本当にただの友達として、再会の時を楽しみたいだけなのか。
みのりは彼から少し離れて、母親に電話をかけた。
ワンコールも鳴り切らない内に母が出て、もしかしたら相当な心配をかけているのかもしれないとまた申し訳なくなった。
玲奈の父親が亡くなったことと、今日の外出目的が彼女の家に行くためであることは伝えてある。
だが亮と一緒だとは言ってこなかった。
高校の頃みのりに廣岡亮という恋人がいたことと、春に別れたということは両親にも知られている。
その彼と今一緒にいるのだと分かったら、どう思われ、何を言われるだろう。