【完結】遺族の強い希望により
『みのり? 玲奈ちゃん大丈夫だった?』
「うん……落ち着いた頃に、また行くことになるかも」
『うん、そうしてあげなさい。もう帰ってくるの?』
「あのねお母さん。ごはん……食べて帰っても、いいかな」
『え? いいけど……。あんた、大丈夫?』
母が聞いてきた【大丈夫?】が指しているは、久しぶりに外に出たことについての心配だろうか。
そのことならば、みのりは自分でも思いの外【大丈夫】だった。
外を歩いている間、亮がずっと一緒にいたからかもしれない。
否、待ち合わせ場所に向かう前に、1人でドーナツを買いに行った時も大丈夫だった。
人ごみも他人の目も不必要には気にせず、ドーナツ屋の見知らぬ店員と口を聞くのも問題なかった。
みのりの意識が久しぶりの外の世界ではなく、その後に控えた亮との再会や、玲奈への心配に向いていたからなのかもしれないが。
「うん……落ち着いた頃に、また行くことになるかも」
『うん、そうしてあげなさい。もう帰ってくるの?』
「あのねお母さん。ごはん……食べて帰っても、いいかな」
『え? いいけど……。あんた、大丈夫?』
母が聞いてきた【大丈夫?】が指しているは、久しぶりに外に出たことについての心配だろうか。
そのことならば、みのりは自分でも思いの外【大丈夫】だった。
外を歩いている間、亮がずっと一緒にいたからかもしれない。
否、待ち合わせ場所に向かう前に、1人でドーナツを買いに行った時も大丈夫だった。
人ごみも他人の目も不必要には気にせず、ドーナツ屋の見知らぬ店員と口を聞くのも問題なかった。
みのりの意識が久しぶりの外の世界ではなく、その後に控えた亮との再会や、玲奈への心配に向いていたからなのかもしれないが。