【完結】遺族の強い希望により
「みのり……謝ることすら、許してくれないのか」
そうか、この人は謝りたいのか、と、みのりは妙に納得した気分だった。
だが一体、何を謝りたいのだろう。
謝ったら何か変わるのか。
――ああ、そっか。
彼が何を謝るつもりなのかは分からない。
理不尽に突然別れを切り出したことなのか。
不用意な行為でみのりを妊娠させたことなのか。
彼女に起きたことを何も知らずに過ごしてきたことなのか。
何を謝られたところで、時間は取り戻せない。
みのりにとって何かが変わるとは思えなかった。
だが、彼の気持ちは変わる。
謝ってみのりが一言『もういいよ』と言いさえすれば、亮の気持ちは軽くなるに違いない。
そうか、この人は謝りたいのか、と、みのりは妙に納得した気分だった。
だが一体、何を謝りたいのだろう。
謝ったら何か変わるのか。
――ああ、そっか。
彼が何を謝るつもりなのかは分からない。
理不尽に突然別れを切り出したことなのか。
不用意な行為でみのりを妊娠させたことなのか。
彼女に起きたことを何も知らずに過ごしてきたことなのか。
何を謝られたところで、時間は取り戻せない。
みのりにとって何かが変わるとは思えなかった。
だが、彼の気持ちは変わる。
謝ってみのりが一言『もういいよ』と言いさえすれば、亮の気持ちは軽くなるに違いない。