【完結】遺族の強い希望により
日付もとうに変わり2時近かったが、ジェシカの方もゆっくり休んでなどいられる心境ではなかったのだろう。
寝るどころかシャワーも浴びていないようで、病院で会った時と同じ服を着ていた。
疲れ切ってやつれているように見えた。
だが被害者面をされてはたまらない。
美和子の方はシャワーを浴びて服も化粧も直していた。
毅然として見えるように身なりを取り繕ったのは、相手への礼儀ではなく戦闘準備だった。
ジェシカは先ほどは持っていなかった荷物を持っていた。
袋に入っていて中は確認できないが、四角く平べったい箱のようだ。
詫びの菓子折りというような文化がこの国にもあるのかと一瞬思ったが、すぐには渡そうとしないところを見るとそうではないらしい。
菓子折りなど渡されてこちらの気持ちがどうにかなるわけでもない。
むしろそうではないと分かって美和子はほっとしていた。
寝るどころかシャワーも浴びていないようで、病院で会った時と同じ服を着ていた。
疲れ切ってやつれているように見えた。
だが被害者面をされてはたまらない。
美和子の方はシャワーを浴びて服も化粧も直していた。
毅然として見えるように身なりを取り繕ったのは、相手への礼儀ではなく戦闘準備だった。
ジェシカは先ほどは持っていなかった荷物を持っていた。
袋に入っていて中は確認できないが、四角く平べったい箱のようだ。
詫びの菓子折りというような文化がこの国にもあるのかと一瞬思ったが、すぐには渡そうとしないところを見るとそうではないらしい。
菓子折りなど渡されてこちらの気持ちがどうにかなるわけでもない。
むしろそうではないと分かって美和子はほっとしていた。