【完結】遺族の強い希望により
何をどう責めて良いのか分からず、話を聞き終えた美和子は愕然としていた。
「こんなことになって初めて、私はエラとクロエの気持ちを聞きました。ずっと何を思っていたのか、そして事故の時に何が起こっていたのか。責任は全て私にあります。お気を悪くされたでしょう。許せないとお思いでしょう。けれど原因を作ったのは私です。全ての責任は私にあるのです。どうか恨むのも責めるのも、全て私に……」
ジェシカがいくら泣いて懇願しても、乱れた気持ちはすぐにはそれを受け入れられなかった。
「理不尽な勘違いと妄想で私を逆恨みした上に子どもを洗脳してきたあなたの娘と、その結果私の夫を殺したあなたの孫を、私に許せと言うのですか」
絞り出したのは、酷く冷えた声だった。
ジェシカは震えながら掠れた声で、しかしはっきりと「その通りです」と言った。
彼女が改めてその場にしゃがみ込み額を付けて土下座するのを、今度は美和子は止めなかった。
「こんなことになって初めて、私はエラとクロエの気持ちを聞きました。ずっと何を思っていたのか、そして事故の時に何が起こっていたのか。責任は全て私にあります。お気を悪くされたでしょう。許せないとお思いでしょう。けれど原因を作ったのは私です。全ての責任は私にあるのです。どうか恨むのも責めるのも、全て私に……」
ジェシカがいくら泣いて懇願しても、乱れた気持ちはすぐにはそれを受け入れられなかった。
「理不尽な勘違いと妄想で私を逆恨みした上に子どもを洗脳してきたあなたの娘と、その結果私の夫を殺したあなたの孫を、私に許せと言うのですか」
絞り出したのは、酷く冷えた声だった。
ジェシカは震えながら掠れた声で、しかしはっきりと「その通りです」と言った。
彼女が改めてその場にしゃがみ込み額を付けて土下座するのを、今度は美和子は止めなかった。