【完結】遺族の強い希望により
流産してしまった経緯を説明し、自分のせいだと泣きながら告白したみのりを、彼は許してくれた。
それどころか彼女ではなく自分のせいだと言い張り、みのりがそれを否定するとこう言った。
『みのりがそうやって自分を責め続けるなら、俺は俺を責め続けるよ』
脅しじみた言い方だった。
哀しくなって余計に涙が溢れたみのりを、亮はきつく抱きしめ直した。
『嫌だろ、そんなの。……分かる? 俺も嫌だよ、みのりが自分を責めてるの見るのは』
みのりは駄々をこねる子どものように嫌だ嫌だと繰り返した。
その背中をあやすようにぽん、ぽんと叩きながら、彼は冗談めかして
『痛み分けする?』
と聞いてきた。
一瞬意味が分からずに首を傾げると、少し困ったような、淋しそうな笑いを浮かべた。
『嘘だよ、どっちも悪かったんじゃない。どっちも、悪くなかったんだ』
それどころか彼女ではなく自分のせいだと言い張り、みのりがそれを否定するとこう言った。
『みのりがそうやって自分を責め続けるなら、俺は俺を責め続けるよ』
脅しじみた言い方だった。
哀しくなって余計に涙が溢れたみのりを、亮はきつく抱きしめ直した。
『嫌だろ、そんなの。……分かる? 俺も嫌だよ、みのりが自分を責めてるの見るのは』
みのりは駄々をこねる子どものように嫌だ嫌だと繰り返した。
その背中をあやすようにぽん、ぽんと叩きながら、彼は冗談めかして
『痛み分けする?』
と聞いてきた。
一瞬意味が分からずに首を傾げると、少し困ったような、淋しそうな笑いを浮かべた。
『嘘だよ、どっちも悪かったんじゃない。どっちも、悪くなかったんだ』