【完結】遺族の強い希望により
「半分こしようよ、プリンも捨てがたかったんでしょみのり」
「バレた? 2個ずつ買ってくればよかった!」
笑いあいながら、自分たちの目当てのものをしっかり手元にキープした2人に亮は苦笑した。
今度はプリンの表面に輝くカラメルの層をどちらが先に破るかを巡って主張をぶつけ合っている。
「どちらにします?」
と、亮は同じく微笑ましそうに2人を眺めている玲奈の母親に声をかけた。
「あら、先に好きな方選んでいいわよ?」
「自分、どっちも好きなんで。それにこういうのは女の人優先でしょ」
玲奈の母親は一瞬ぽかんとした後に、「やだ、男前!」と亮の背中を叩いた。
予想外に豪快な反応で、目を白黒させる。
直後に彼女が笑いを堪えたような妙な表情で慌てて目を逸らし、自分の顔を飾る痣のことを思い出して照れ隠しに鼻の頭を掻いた。
「バレた? 2個ずつ買ってくればよかった!」
笑いあいながら、自分たちの目当てのものをしっかり手元にキープした2人に亮は苦笑した。
今度はプリンの表面に輝くカラメルの層をどちらが先に破るかを巡って主張をぶつけ合っている。
「どちらにします?」
と、亮は同じく微笑ましそうに2人を眺めている玲奈の母親に声をかけた。
「あら、先に好きな方選んでいいわよ?」
「自分、どっちも好きなんで。それにこういうのは女の人優先でしょ」
玲奈の母親は一瞬ぽかんとした後に、「やだ、男前!」と亮の背中を叩いた。
予想外に豪快な反応で、目を白黒させる。
直後に彼女が笑いを堪えたような妙な表情で慌てて目を逸らし、自分の顔を飾る痣のことを思い出して照れ隠しに鼻の頭を掻いた。