【完結】遺族の強い希望により
「……あ、れ?」
祭壇は納骨が済むまでの間の簡易的なものだ。
故に、布の下は骨組みだけの簡素な造りで空洞だらけだった。
一瞬翻った白布の下に、何かが見えた。
隠すようにそっと置かれた、何かが。
「みのり? どうした?」
「適当に空いてるとこに置いておけばいいよ、みのり」
それが見えたのはほんの一瞬のことで、どうやら視界に捉えたのはみのりだけだったようだ。
祭壇の下に隠されたそれに小さな違和感を抱きつつ、みのりは2人に促されるまま供え物をすると、再び玲奈の部屋へ上がって行った。
祭壇は納骨が済むまでの間の簡易的なものだ。
故に、布の下は骨組みだけの簡素な造りで空洞だらけだった。
一瞬翻った白布の下に、何かが見えた。
隠すようにそっと置かれた、何かが。
「みのり? どうした?」
「適当に空いてるとこに置いておけばいいよ、みのり」
それが見えたのはほんの一瞬のことで、どうやら視界に捉えたのはみのりだけだったようだ。
祭壇の下に隠されたそれに小さな違和感を抱きつつ、みのりは2人に促されるまま供え物をすると、再び玲奈の部屋へ上がって行った。