バレンタインなんていらねぇ?![短編]
「ちょちょ……//」
「顔赤いよ菊池く~ん?」
この間のギャルとは違い、
この先輩はなかなか大人な女性……。
って違う!
「早くどいてくださいよっ//」
「ねぇ彰くんさぁ、
どうしたら好きになってくれるかな?」
そんなこと聞かれても
俺にだってわかんねぇよ……。
「先輩がこんなふうにアタックすれば
いいんじゃないですか?」
「きゃあ//
そんなことできるわけないでしょ~っ//」
バシバシ叩かれる俺。
いや、痛いし、
早くどいてくれ……。
それに、
俺にだったらできるっていうのもどうなんだ。
「菊池くんはノリ良いから、
こんなことできるけど、
彰くんには恥ずかしくて……//」
女子発言する先輩だが……
好きでもない人に
こんな大胆なことやめてください。
なんとなく俺、
ちょっと傷ついてます……。
「まぁ、頑張ってくださいっ!
じゃあっっ」
先輩が彰のことで恥ずかしがってるうちに
俺は逃げた。