【完結】bitter step!
「はい、これデザート」
と、先輩は自然にそれらをボクたちに配った。
あわわ、まさかボクらの分だったとは!
パンプキンはボクに、イチゴは美紗に、バナナは純平にそれぞれ渡った。
「適当に選んじゃったけど、良かったかな」
心配そうにそう言った先輩に、美紗が当たり前に礼を言って受け取り、純平は大喜びでさっそく食らいついた。
(純平はどうやら遠慮という言葉を知らないらしい)
ボクには……パンプキン。
「カボチャ、好きなのかと思って……こういうの、苦手だった?」
不安げな声。
そうじゃないのに。
なんで分かったんだろう。
「……ううん、大好き」
ありがと、と言おうと思ったら、先輩は真っ赤になった顔を隠すようにそっぽ向いてしまった。
おいおい、大好きなのは、あなたじゃなくてカボチャですよ。
――と突っ込めるほど、まだ打ち解けていない。
と、先輩は自然にそれらをボクたちに配った。
あわわ、まさかボクらの分だったとは!
パンプキンはボクに、イチゴは美紗に、バナナは純平にそれぞれ渡った。
「適当に選んじゃったけど、良かったかな」
心配そうにそう言った先輩に、美紗が当たり前に礼を言って受け取り、純平は大喜びでさっそく食らいついた。
(純平はどうやら遠慮という言葉を知らないらしい)
ボクには……パンプキン。
「カボチャ、好きなのかと思って……こういうの、苦手だった?」
不安げな声。
そうじゃないのに。
なんで分かったんだろう。
「……ううん、大好き」
ありがと、と言おうと思ったら、先輩は真っ赤になった顔を隠すようにそっぽ向いてしまった。
おいおい、大好きなのは、あなたじゃなくてカボチャですよ。
――と突っ込めるほど、まだ打ち解けていない。