【完結】bitter step!
「今日みたいに入れ違いになることもあるかもしれないから、連絡先、交換させてもらっていいかな?」
先輩が携帯を見せながらそう言い出したのは、ボクがパンプキンプリンを食べ終えた時だった。
「もうすぐ梶原も退院するらしいし。連絡もなく急に会長が代わってたら驚くでしょ」
先輩は、まるで冗談を言うみたいに、軽い口調でそう続けた。
ああ、それがさっきの表情の意味だったのか。
梶原とやらが戻ってきたら、彼には、ここに来る理由がなくなる。
もうすぐって、いつなんだろう。
そうなったら、先輩は学校に来なくなるのかな。
無言で赤外線送受信をしている間、美紗と純平がどんな顔をしていたのか、ボクは、知らない。
先輩が携帯を見せながらそう言い出したのは、ボクがパンプキンプリンを食べ終えた時だった。
「もうすぐ梶原も退院するらしいし。連絡もなく急に会長が代わってたら驚くでしょ」
先輩は、まるで冗談を言うみたいに、軽い口調でそう続けた。
ああ、それがさっきの表情の意味だったのか。
梶原とやらが戻ってきたら、彼には、ここに来る理由がなくなる。
もうすぐって、いつなんだろう。
そうなったら、先輩は学校に来なくなるのかな。
無言で赤外線送受信をしている間、美紗と純平がどんな顔をしていたのか、ボクは、知らない。