【完結】bitter step!
なんて、言って。
躍起になって、美紗を、周りの目を、自分を、誤魔化して。


――本当は少しだけ、ほんの少しだけだけど、興味がなかったわけじゃない。


ただ、怖かっただけだ。
だから気にしてないフリをして、面倒がったり嫌がったフリをして、ずっと避けてきた。


バレンタインというイベント。
本来なら【あげる側】であるはずのボク。

純平と、美紗と、ボクの関係。
純平の気持ち、美紗の気持ち、ボクの……立ち位置。


ボクが【ボク】らしくない行動に出たら、ボクらの関係は、一体どうなるのか。
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