【完結】bitter step!
響先輩から……電話?

用件を推測する。
途端に思い起こされるのは、図書室での突然の告白だ。


――『返事はまだ、しないで』――


え、もう?
その時が来ちゃったの?


軽くパニックになりかけ、これはかけ直すべきなのか、何を言えば良いのかとごちゃごちゃ考えている内に、手の中のソレが再び震えた。


「ぎゃっ!」

思わず取り落としてしまった携帯はすぐに振動をやめる。


ヤバい、切っちゃった?
それとも――、出ちゃった!?


それこそ、ヤバい。
慌てて携帯を拾い上げ表示を確認すると、そこには――。
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