【完結】bitter step!
マグカップを手にお茶をすすりながら入力した全文を一度だけ読み返し、結局待たせるよりはマシと判断して送信ボタンを押した。
メールの文面がどんなに失礼で図々しくても、あの人は笑って許してくれそうだ。
告白の返事も保留にして彼の気持ちに真剣に向き合わないままに、俗に言う【惚れた弱み】というヤツに甘えている自分は――、
卑怯で、狡くて、不誠実。
少しだけ、嫌いだ。
すぐに返ってきた先輩からの『了解。ありがとう!』というメールが、予想通りボクの失礼をまったく気にしていないことを伝えてくる。
そのことにホッとした自分を、ボクはまた少しだけ嫌いになった。
メールの文面がどんなに失礼で図々しくても、あの人は笑って許してくれそうだ。
告白の返事も保留にして彼の気持ちに真剣に向き合わないままに、俗に言う【惚れた弱み】というヤツに甘えている自分は――、
卑怯で、狡くて、不誠実。
少しだけ、嫌いだ。
すぐに返ってきた先輩からの『了解。ありがとう!』というメールが、予想通りボクの失礼をまったく気にしていないことを伝えてくる。
そのことにホッとした自分を、ボクはまた少しだけ嫌いになった。