【完結】bitter step!
で、結局彼女はボクに、一体何の話があったのだろう。
……生徒会の勧誘か?


「それよりお前!」

ボクの疑問は、純平の声でどこかに散って行った。

「何?」

「『誰が』好きだって言ったんだよ!?」


――え。
あんまりにも突飛な質問に、一瞬頭が白くなりかけた。


「そんな相手がいるなんて一言も……!」

なんか完全、誤解されているような。


「違うって。『ボクはこう見えても女の子だし、ちゃんと男が好きなんだ』って言ったの」

「ちゃんと好きな男がいるのか!?」
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