【完結】bitter step!
当然のことながら、朝顔を合わせるなり驚愕と笑いを隠さない純平と美紗だ。


いや、美紗に関してはボクのあまりにも女として思慮に欠けるその対応に怒りすら感じたようで、ボクは笑い続ける純平と懇々と説教を続ける美紗の間で、非常に息苦しい登校時間を強いられた。


もちろん学校へ着けば他のクラスメイトなどが寄ってたかって興味を示してくるし、ボクのファン集団の間ではいつの間にか知らない内に、【男相手の喧嘩にも負けないワイルドな】ボクの偶像が崇められていたらしい。


……こんなことなら、ニキビ丸出しの方がよっぽどマシだったかもしれない。


だけど、いやだからか。
昼休みの生徒会室で3日ぶりに顔を合わせた響先輩の反応は、ボクにとってはかなり新鮮だった。
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