【完結】bitter step！

ちょっと、おい。
なんでバラしちゃうんだ。

自分が14日のお楽しみうんぬんと言ってたくせに。
ボクがバレンタインにチョコチップクッキーを作るなんて恥ずかしいことも、当日までは２人に伏せといてくれるんじゃなかったのか？


相変わらず美紗の考えていることは、ボクの予想の範疇から大きく逸脱していた。
まあどっちにしろ、こんな恥ずかしいこともいずれその日が来ればバレるのだから、早い方が良かったのかもしれないけれど。


「そういう訳で明後日は、私となおとでチョコレートを用意しますから。ここで４人でパーティしましょうね」

にこりと微笑む美紗が、この話はこれで終わりと言わんばかりに全員を席へと促した。