【完結】bitter step!
お土産は2種類あった。
ただ一時的に生徒会室に保護しているだけの、まだ知り合ってほんの数日の後輩に対するお土産がまさかの2種類だ。
この程度の関係でお土産をもらえるだけでもレアな気がするのに。
何度確認しても、やっぱり2種類だった。
上から見ると卵型をした小さな(サイズを卵で例えるならアヒルの卵くらいだけど、描いてあるのは鶴の絵だった)箱は、1人1個ずつ配られた。
それとは別にもうひとつ大きめの箱があり、「今分けるね」と言いながら先輩が包装紙を破いた。
ボクは先に卵型の箱を開いた。
中にはまたもや卵型の何かが2つ、色違いの包装紙に包まれて並んでいる。
ピンクと白、ではなく、これは多分紅白だ。
鶴で紅白なんて、なんだか随分めでたそうなお土産だった。
見た目珍しいし、小さな箱はなんだか
「可愛い」
うっかり声に出してしまい、慌てて口をつぐむ。
だけど聞き逃さなかったようで、響先輩は嬉しそうに笑った。
ただ一時的に生徒会室に保護しているだけの、まだ知り合ってほんの数日の後輩に対するお土産がまさかの2種類だ。
この程度の関係でお土産をもらえるだけでもレアな気がするのに。
何度確認しても、やっぱり2種類だった。
上から見ると卵型をした小さな(サイズを卵で例えるならアヒルの卵くらいだけど、描いてあるのは鶴の絵だった)箱は、1人1個ずつ配られた。
それとは別にもうひとつ大きめの箱があり、「今分けるね」と言いながら先輩が包装紙を破いた。
ボクは先に卵型の箱を開いた。
中にはまたもや卵型の何かが2つ、色違いの包装紙に包まれて並んでいる。
ピンクと白、ではなく、これは多分紅白だ。
鶴で紅白なんて、なんだか随分めでたそうなお土産だった。
見た目珍しいし、小さな箱はなんだか
「可愛い」
うっかり声に出してしまい、慌てて口をつぐむ。
だけど聞き逃さなかったようで、響先輩は嬉しそうに笑った。