【完結】bitter step!
「そっちは見た目で選んじゃったんだ。1箱に2個入りで、1人1人に配るのにちょうどいいかなって」

そう話してくれた先輩に「いただきます」と告げて、白の包装紙を開くと中から出てきたのはマシュマロだ。
口の中で、ふわっと溶けた。


……先輩みたい。


いや、何考えてんの、ボク。


大きめの箱の方には、個包装された焼き菓子のようなものが10個並んでいた。

「こっちの方は、結構有名で人気もあるみたいだよ」

と、ひとつ箱から取り出してボクの手に直接渡してくれた。


「洋菓子?」

「うーん……西洋和菓子だって。一応まんじゅうをうたってるみたいだけど」

見た目は洋菓子だけど、パッケージは和っぽい。
西洋和菓子、なんて、変なの。
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