【完結】bitter step!
「お前なぁ」
と、純平が顔をしかめた。
「なんだよ?」
首を傾げながら尋ねる。
そんな、顔しかめられるようなことはしてないはずだ。
「女子高生のすることじゃねえぞ」
……純平のその言葉に、一瞬だけ詰まった。
たまに、ほんとにごくたまに、気まぐれに。
こうやって女扱いをしてくるのは、やめてもらいたい。
「――登ること? それとも、飛び降りること?」
「……両方だ、バカ」
顔を見合わせて、ボクらは同時に吹き出す。
純平の力強い手が、いつもみたいにボクの頭をぐしゃぐしゃと撫でまわした。
「まだ、入れるかな」
と、恐竜のお腹の中を覗き込んだ。
コイツには足は存在しなくて、胴体から上が砂場に生えている。
よくよく見ると、ちょっと不気味な構図だ。
と、純平が顔をしかめた。
「なんだよ?」
首を傾げながら尋ねる。
そんな、顔しかめられるようなことはしてないはずだ。
「女子高生のすることじゃねえぞ」
……純平のその言葉に、一瞬だけ詰まった。
たまに、ほんとにごくたまに、気まぐれに。
こうやって女扱いをしてくるのは、やめてもらいたい。
「――登ること? それとも、飛び降りること?」
「……両方だ、バカ」
顔を見合わせて、ボクらは同時に吹き出す。
純平の力強い手が、いつもみたいにボクの頭をぐしゃぐしゃと撫でまわした。
「まだ、入れるかな」
と、恐竜のお腹の中を覗き込んだ。
コイツには足は存在しなくて、胴体から上が砂場に生えている。
よくよく見ると、ちょっと不気味な構図だ。