【完結】bitter step!
何これスゲー狼狽えよう。
……ウケる。


って言うか、そこまでか?
会長のあまりの狼狽えように、だんだん彼の勘違いの度合が笑いごとじゃ済まないような気がして来た。


「あの……、ボクそこまで男に見え」

「馬鹿な! 僕は君が男なら告白なんてしない!」


――!?

それまでの穏やかなしゃべり方とは一変して、彼は大声を出した。

けど、ボクが驚いたのはその声の大きさじゃなくて。
彼が、元々勘違いなどしていないという事実。


「あ……ッ、ご、ごめん、大声出して」

「い……え」


え? あれ?
どういうことだ?
ええと。


だって、分類1と2を男子に置き換えたら?

1、ボクを男と思い込んだガチホモな男子。
2、ボクを女と知ってのガチ百合な……


あれ?
違うか。

ええと……、どこで間違ったんだろう。
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