【完結】bitter step!
いつだって美紗は完璧な女の子だった。
ボクは彼女が羨ましくて、妬ましくて。
ボクもそうありたいと、願ったことがないわけじゃない。
そうしようと試みようとすると決まって、ボクを元の位置に引き戻したのは美紗だった。
『もっと女の子らしくしなさい』と言いながら、それと正反対のことを、ボクに常に求め押し付けてきたのは、美紗だ。
美紗はとても小さくて、可愛らしくて、弱いから。
誰かが守らないと、すぐに壊れてしまう。
それが純平の役目であり、そしてボクの役目だった。
純平だけでなくボクのことも、彼女は手離そうとしなかった。
そうだ彼女は、どちらか片方では満足出来なかった。
知性と教養を身に着け、大抵のピンチを言葉で回避できるようになっても尚。
ボクは彼女が羨ましくて、妬ましくて。
ボクもそうありたいと、願ったことがないわけじゃない。
そうしようと試みようとすると決まって、ボクを元の位置に引き戻したのは美紗だった。
『もっと女の子らしくしなさい』と言いながら、それと正反対のことを、ボクに常に求め押し付けてきたのは、美紗だ。
美紗はとても小さくて、可愛らしくて、弱いから。
誰かが守らないと、すぐに壊れてしまう。
それが純平の役目であり、そしてボクの役目だった。
純平だけでなくボクのことも、彼女は手離そうとしなかった。
そうだ彼女は、どちらか片方では満足出来なかった。
知性と教養を身に着け、大抵のピンチを言葉で回避できるようになっても尚。