【完結】bitter step!
無かったことにって、と、純平は小さく呟いた。
納得できなくたって――、
きっとお互いにとって、それが一番良い。
また携帯が鳴った。
今度は純平ので、彼は忌々しそうに舌打ちをする。
ガシガシと自分の頭を掻き乱して背中を丸める純平が、どれだけ自分を責めているのか伝わってくる。
ため息ともなんとも判断の付かない「ああ!」という声を何度もあげるその姿を、ボクは何も出来ずにただじっと見つめた。
いつの間にか携帯のバイブが止まっていて、入れ代わるように、今度は家のチャイムが鳴った。
それをきっかけに顔を上げた純平が
「お前、明日――」
言いかけた言葉を、ボクは遮った。
納得できなくたって――、
きっとお互いにとって、それが一番良い。
また携帯が鳴った。
今度は純平ので、彼は忌々しそうに舌打ちをする。
ガシガシと自分の頭を掻き乱して背中を丸める純平が、どれだけ自分を責めているのか伝わってくる。
ため息ともなんとも判断の付かない「ああ!」という声を何度もあげるその姿を、ボクは何も出来ずにただじっと見つめた。
いつの間にか携帯のバイブが止まっていて、入れ代わるように、今度は家のチャイムが鳴った。
それをきっかけに顔を上げた純平が
「お前、明日――」
言いかけた言葉を、ボクは遮った。