【完結】bitter step!
そして誰もいなくなった――否、代わりに小さな羊飼いが現れた。
バレンタインも過ぎて匿ってもらう必要もなくなったから生徒会室へは行かない、という美紗と、彼女に付き合うという純平。
ボクが2人と別行動をとるのは、周りから見れば不自然かもしれない。
それでも色々と理由をつけ、結局昼休みは1人で生徒会室へ向かうことになった。
1人になった途端に訪れる解放感。
あの2人と一緒にいることが苦痛だったことなんて、今まで――……、
ない、と断言しかけた思考に急ブレーキをかける。
そうじゃない。
ボクはその辺りの記憶を無意識に操作したんだ。
妬ましく、疎ましく、思ったことはあったはずだった――、何度も。
居場所を快適にするために、その思いを改ざんしてきたのだ。
繰り返し、繰り返し。
それはボク自身の失敗なのか、罪なのか、それともただの自己中心的な行為だったんだろうか。
気付いてしまったことで今更苦しんでいるのは、自業自得、因果応報なんだろうか。
ボクが2人と別行動をとるのは、周りから見れば不自然かもしれない。
それでも色々と理由をつけ、結局昼休みは1人で生徒会室へ向かうことになった。
1人になった途端に訪れる解放感。
あの2人と一緒にいることが苦痛だったことなんて、今まで――……、
ない、と断言しかけた思考に急ブレーキをかける。
そうじゃない。
ボクはその辺りの記憶を無意識に操作したんだ。
妬ましく、疎ましく、思ったことはあったはずだった――、何度も。
居場所を快適にするために、その思いを改ざんしてきたのだ。
繰り返し、繰り返し。
それはボク自身の失敗なのか、罪なのか、それともただの自己中心的な行為だったんだろうか。
気付いてしまったことで今更苦しんでいるのは、自業自得、因果応報なんだろうか。