【完結】bitter step!
昨日までとはまったく違う雰囲気をまとう扉の前で、なんとなく躊躇い、足が止まった。
ここにはもう、誰も、いないんだ。
ほんの数日だ。
ここで過ごしたのは、本当に短い時間だけ。
なのにすごく居心地が良かったのは、この場所……この部屋の空間のせい、だけではない。
みんながいたから。
ボクと純平と美紗が繰り広げる他愛もない会話を、響先輩はふわりと優しい空気で包み込んでくれた。
あまりにも長いこと他者の介入を許してこなかったボクたち3人の間に、簡単に入り込んだ不思議な人。
楽しかった。
そう、ここで4人で過ごした時間は、すごく楽しかった。
誰もいなくなって、ただその空間だけが残された。
そこへ、これから1人で足を踏み入れるのだ。
ここにはもう、誰も、いないんだ。
ほんの数日だ。
ここで過ごしたのは、本当に短い時間だけ。
なのにすごく居心地が良かったのは、この場所……この部屋の空間のせい、だけではない。
みんながいたから。
ボクと純平と美紗が繰り広げる他愛もない会話を、響先輩はふわりと優しい空気で包み込んでくれた。
あまりにも長いこと他者の介入を許してこなかったボクたち3人の間に、簡単に入り込んだ不思議な人。
楽しかった。
そう、ここで4人で過ごした時間は、すごく楽しかった。
誰もいなくなって、ただその空間だけが残された。
そこへ、これから1人で足を踏み入れるのだ。