【完結】bitter step!
よく見ると、机の下に伸びる右足は腿の半分あたりから下が固定されている。
机に立てかけられて頭を出しているのは松葉杖だ。
「……アレ? 岸本ひとり?」
おっかしいなぁ、と首を傾げながら、チビ猿はぽりぽりと顎の辺りを掻いた。
その仕草が余計に猿っぽく見えて、込み上げてくる笑いを隠すのにボクは必死だ。
そうか、コイツが――
「梶原、現、生徒会長さん?」
予想を裏付けるため確認の質問を投げると、彼はムムッと眉間に皺を寄せて唇をたらこにした。
たらこ、じゃなくて、本人としてはアヒルを目指したのかも知れないが、より一層猿らしくなった表情はどうにも笑いを誘う。
「なんで疑問形!? 知っててよ! 同学年でしょ。オレ生徒会長よ!?」
キーキー鳴く姿についに耐え切れなくなって、ボクは遠慮なく吹き出した。
机に立てかけられて頭を出しているのは松葉杖だ。
「……アレ? 岸本ひとり?」
おっかしいなぁ、と首を傾げながら、チビ猿はぽりぽりと顎の辺りを掻いた。
その仕草が余計に猿っぽく見えて、込み上げてくる笑いを隠すのにボクは必死だ。
そうか、コイツが――
「梶原、現、生徒会長さん?」
予想を裏付けるため確認の質問を投げると、彼はムムッと眉間に皺を寄せて唇をたらこにした。
たらこ、じゃなくて、本人としてはアヒルを目指したのかも知れないが、より一層猿らしくなった表情はどうにも笑いを誘う。
「なんで疑問形!? 知っててよ! 同学年でしょ。オレ生徒会長よ!?」
キーキー鳴く姿についに耐え切れなくなって、ボクは遠慮なく吹き出した。