【完結】bitter step!
キッチンに駆け込み、冷蔵庫から出した冷えた麦茶をコップに注いで一気飲み。
ついでに冷蔵庫に頭を突っ込むと、火照った顔がすうっと冷やされていく。
「こら、何やってんの。いくら探したって今日は牛乳と麦茶しかないよ」
……存在を忘れてた、母の言葉が背中に刺さった。
おかげで一気に冷静さが戻ってくる。
「先に言っといてくれたらお客さん用に何か用意したのに」
今振り返れば、きっと――、
やっぱり。
案の定の、ニヤけ顔だ。
「彼氏?」
「ち、が、うっ!」
「じゃあ、好きな人?」
むしろ逆!!
……なんて言ったら、余計悦ばせるだけだ。
ピクリと頬が引きつるのを感じながら、麦茶を注いだコップを2つ持って、さっさとキッチンから脱走した。
ついでに冷蔵庫に頭を突っ込むと、火照った顔がすうっと冷やされていく。
「こら、何やってんの。いくら探したって今日は牛乳と麦茶しかないよ」
……存在を忘れてた、母の言葉が背中に刺さった。
おかげで一気に冷静さが戻ってくる。
「先に言っといてくれたらお客さん用に何か用意したのに」
今振り返れば、きっと――、
やっぱり。
案の定の、ニヤけ顔だ。
「彼氏?」
「ち、が、うっ!」
「じゃあ、好きな人?」
むしろ逆!!
……なんて言ったら、余計悦ばせるだけだ。
ピクリと頬が引きつるのを感じながら、麦茶を注いだコップを2つ持って、さっさとキッチンから脱走した。