【完結】bitter step!
ブレイクタイム――甘いケーキと、ほろ苦いケーキ
「梶原、とは――うまく話せた?」
休憩中。
先輩は、小さなコーヒーゼリー(他の3種類のケーキとは全く違った様相のコレが、恐らく先輩が自分用に買ってきたヤツだ)をつつきながらそう聞いた。
コーヒーゼリーにコーヒーって、どうなの? と思ったボクが用意したのは緑茶(何故なら我が家に紅茶の常備はないから)で、それもどうなの? と疑問が残るところなのだが。
雑談まじりに聞いてきたその言葉には、一切の他意を感じない。
昼休みに電話で話した時にボクが梶原が2人きりだと知って携帯を落としたほどの、動揺やら微かな嫉妬の色がそこに含まれていないことにホッとした。
休憩中。
先輩は、小さなコーヒーゼリー(他の3種類のケーキとは全く違った様相のコレが、恐らく先輩が自分用に買ってきたヤツだ)をつつきながらそう聞いた。
コーヒーゼリーにコーヒーって、どうなの? と思ったボクが用意したのは緑茶(何故なら我が家に紅茶の常備はないから)で、それもどうなの? と疑問が残るところなのだが。
雑談まじりに聞いてきたその言葉には、一切の他意を感じない。
昼休みに電話で話した時にボクが梶原が2人きりだと知って携帯を落としたほどの、動揺やら微かな嫉妬の色がそこに含まれていないことにホッとした。