【完結】bitter step!
美紗は本気で心配して覗きこんでくる。
なんか、若干美紗基準の歪んだ予想もくっついてきたけど。


「や、別にそういうワケじゃ。いつもより……【解かないといけない問題】が、多かったから」


ぽかんとして顔中にハテナを並べる2人に、納得がいくように説明するにはどうしたら良いんだろう。
手っ取り早いのは響先輩の【授業】を受けることだけど、テストが終わった今、それもおかしな話だ。


「とにかく赤点はないよ。それは間違いない」

さらりとそれだけ言って終わりにしようと思ったのに、不機嫌に頬を膨らませた純平の追究から結局逃れることが出来なそうだった。


タイミングよく担任が入ってきたので一旦2人は席に戻っていき、話は帰り道へと持ち越された。
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