【完結】bitter step!
42という点数を、先輩は見たことすらなかったのかもしれない。
ボクの喜び方とは対照的に、彼はとてもショックを受けていた。
「先輩は別に、ボクの出来の悪さを責めたわけじゃないよ」
美紗の怒りの矛先がこれ以上先輩に向かないよう、必死でフォローする。
「ボク、今まで【出来る】問題しか解いてこなかったから、時間の使い方が全く分かってなかったんだ」
事実ボクは、その過去問で間違えた問題の半分近くを、制限時間を気にせずにもう一度解けば正解出来た。
そして結果先輩が責めたのはボクの要領の悪さじゃなく、実際の試験の制限時間――問題を解くスピードについて失念していた彼自身のことだった。
その後徹底してスピードアップを叩きこまれ、最終的に先輩が設定した本番での目標点数は【60点】だった。
ボクの喜び方とは対照的に、彼はとてもショックを受けていた。
「先輩は別に、ボクの出来の悪さを責めたわけじゃないよ」
美紗の怒りの矛先がこれ以上先輩に向かないよう、必死でフォローする。
「ボク、今まで【出来る】問題しか解いてこなかったから、時間の使い方が全く分かってなかったんだ」
事実ボクは、その過去問で間違えた問題の半分近くを、制限時間を気にせずにもう一度解けば正解出来た。
そして結果先輩が責めたのはボクの要領の悪さじゃなく、実際の試験の制限時間――問題を解くスピードについて失念していた彼自身のことだった。
その後徹底してスピードアップを叩きこまれ、最終的に先輩が設定した本番での目標点数は【60点】だった。