【完結】bitter step!
だけどフタを開けてみれば、そこに届いたかどうかは果てしなく自信がなくて。

もちろん赤点ラインは超えたと思っている。
だけどいきなり上がった目標に対して、結果が出せたのかどうかは答案が返ってくるまで分からない。

だから、

「出来たかって聞かれると――、困るんだけどね」

そう言って肩を竦めて、ボクは全てを話し尽くした。


ちょうど正門に差しかかったところだった。

「アレ?」

そこに立っている人物に気付いて、

「――響先輩!」

声をあげて走り寄る。


純平と美紗は気付くのが遅れたのか、少しだけ2人と距離が離れた。
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