【完結】bitter step!
2月22日――大事なものを、ぶち壊すのは。
2月22日、金曜日。
純平の予言(?)通り、彼女はちゃんとそこにいた。
そしてボクは、この日、小早川美紗という人間を完全に見失った。
「おはよう、なお」
一週間ぶりに復活した毎朝の習慣通りに繰り出される朝の挨拶。
そこにちゃんと彼女はいたのに、ボクを待っていたのは【いつも通り】の――、見慣れた光景ではなかった。
ボクの色彩感覚ではほとんど金髪(とは言えケバケバしくはなくて品はあったけど)に近かった、彼女が『これピンクベージュって言うのよ』と自慢げに話していたカラーリングは、落ち着いた栗色? ――ダークブラウンに変わっていた。
そして背中の真ん中くらいまではあったはずの長くて緩いふわふわのパーマは、バッサリと肩にも届かないボブに、しかもドストレートになっている。
純平の予言(?)通り、彼女はちゃんとそこにいた。
そしてボクは、この日、小早川美紗という人間を完全に見失った。
「おはよう、なお」
一週間ぶりに復活した毎朝の習慣通りに繰り出される朝の挨拶。
そこにちゃんと彼女はいたのに、ボクを待っていたのは【いつも通り】の――、見慣れた光景ではなかった。
ボクの色彩感覚ではほとんど金髪(とは言えケバケバしくはなくて品はあったけど)に近かった、彼女が『これピンクベージュって言うのよ』と自慢げに話していたカラーリングは、落ち着いた栗色? ――ダークブラウンに変わっていた。
そして背中の真ん中くらいまではあったはずの長くて緩いふわふわのパーマは、バッサリと肩にも届かないボブに、しかもドストレートになっている。