【完結】bitter step!
「何考えてんだ、お前ら」
珍しく本気で腹を立てた様子の純平が、ボクと美紗の腕を片方ずつ引き寄せた。
「嫌いじゃなかったら付き合うとか、好きだから付き合うとか、アホか」
……なんで?
前者の意味くらいは、さすがにボクにだって理解出来る。
でも好き同士って、付き合うものなんじゃないの?
だって純平だって――。
「純平は美紗のこと好きじゃないの?」
問えば、
「好きだよ」
と間髪入れずにはっきりと答えるクセに。
だったら!
「お前のことも好きだ」
……何、それ。
真面目な顔してそんなこと言われても、超ウケるんですけど。
「純平、タラシ? 遊び人? 女なら誰でもいい人だったっけ」
あれ、そもそもコイツの中では、ボクは女にカウントされてんのか?
真剣に言われたって、突っ込みどころが満載すぎて、逆に笑おうにも笑えない。
また、純平の舌打ちが聞こえた。
美紗は黙ってボクらの顔を交互に見ていた。
珍しく本気で腹を立てた様子の純平が、ボクと美紗の腕を片方ずつ引き寄せた。
「嫌いじゃなかったら付き合うとか、好きだから付き合うとか、アホか」
……なんで?
前者の意味くらいは、さすがにボクにだって理解出来る。
でも好き同士って、付き合うものなんじゃないの?
だって純平だって――。
「純平は美紗のこと好きじゃないの?」
問えば、
「好きだよ」
と間髪入れずにはっきりと答えるクセに。
だったら!
「お前のことも好きだ」
……何、それ。
真面目な顔してそんなこと言われても、超ウケるんですけど。
「純平、タラシ? 遊び人? 女なら誰でもいい人だったっけ」
あれ、そもそもコイツの中では、ボクは女にカウントされてんのか?
真剣に言われたって、突っ込みどころが満載すぎて、逆に笑おうにも笑えない。
また、純平の舌打ちが聞こえた。
美紗は黙ってボクらの顔を交互に見ていた。