【完結】bitter step!
それに……、どうせ部活に入るなら運動部がいいとは思うけど、女子にまみれてスポーツをするのは色んな意味で面倒だ。
(今朝みたいな変態女に着替え中に襲われでもしたら!)

自分じゃ思いもつかなかったマネージャーと言う選択肢は、よくよく考えると悪くないかもしれない。


「な、ウチも困ってんだよー人手が足りなくて。助けると思ってさー」


最終的にボクの背中を押したのは、このヘラリと笑った梶原の言葉だった。
【ギブアンドテイク】という提案じゃなかったら、ボクは素直にこの助け舟に乗れなかったに違いない。


残り約1ヶ月で3年生に進級、しかも木曜日に控えている卒業式の式場準備のせいで明日、明後日は体育館が使えない(故に練習なし)という、重ね重ね中途半端なタイミングでの入部となった。

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