【完結】bitter step!
美紗とボクと、純平?
いや、遊び人じゃない。
そうなると純平は、【両刀使い】のくくりだ。
……、
やべぇ!
自分で考えといてなんだけど、今のはマジでウケた。
吹き出しそうになるのを、ギリギリで堪えた自分は今かなり空気を読んだと思う。
だって純平は、未だに真面目な顔だもん。
今、笑うとこじゃないんだ多分。
気を取り直して、真剣に話を聞くために向かい合った。
「お前は俺のこと好きじゃないのかよ」
「……好きだよ」
「じゃあ付き合うのかよ」
――あ、れ?
おかしい、何かが。
自分に聞かれて初めて、その質問の可笑しさにボクは気が付いた。
「……純平とボクじゃあ、ガチでBLにしか見えないから、ダメだ」
純平が右半分でニヤリと笑う。
右の口角が歪に上がって、細くなった右目が、まるでウィンクしているみたいに見えた。
美紗が小さく笑う声が、耳に届いた。
いや、遊び人じゃない。
そうなると純平は、【両刀使い】のくくりだ。
……、
やべぇ!
自分で考えといてなんだけど、今のはマジでウケた。
吹き出しそうになるのを、ギリギリで堪えた自分は今かなり空気を読んだと思う。
だって純平は、未だに真面目な顔だもん。
今、笑うとこじゃないんだ多分。
気を取り直して、真剣に話を聞くために向かい合った。
「お前は俺のこと好きじゃないのかよ」
「……好きだよ」
「じゃあ付き合うのかよ」
――あ、れ?
おかしい、何かが。
自分に聞かれて初めて、その質問の可笑しさにボクは気が付いた。
「……純平とボクじゃあ、ガチでBLにしか見えないから、ダメだ」
純平が右半分でニヤリと笑う。
右の口角が歪に上がって、細くなった右目が、まるでウィンクしているみたいに見えた。
美紗が小さく笑う声が、耳に届いた。