【完結】bitter step!
「そんなこと言われたことねえけど」

なんだ、やっぱり何の役にも立たない(我ながら失礼だ)、とため息が出かけた時、「でもそう言えば」と、純平は言葉を続けた。


「全く知らない女だったら、先に『とりあえず友達ね』って言ってるわ俺」


はい?
それってつまり……


「なんか、同じことを逆にこっちから言ってるようなモンだな」

そういうコトだよな?
うん。


「それって、その後どうなんの?」

「友達になって、それで終わり?」


……なんか、相手、不毛じゃね?
つーかむしろ、それ詐欺じゃね?


「また告ってきたりしないの?」

「したら、まあ、断るんじゃね? フツーに」


……なら、最初から断れよ! と、危うく突っ込みかけて。

あれ?
それってもしかして、ボクがこれから生徒会長にすることなのでは。

って気が付いて、言葉を飲み込んだ。
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