【完結】bitter step!
あー、いや、と宙を見ながら、純平はしばらく考え込んだ。
そして、「もし好きになったらこっちから告るかも」と呟く。
『かも』ってのは、そうなったことがないからなんだろう。


――そっか。
相手を知ったら、そういう可能性も、出てくるのか。


誠実、な気もする。
変に期待持たせてるだけ(詐欺?)、って気もするけど。


「でも、2回目なんて来ない方が多いぞ」


ふーん。
……そっか。

「じゃあボク、生徒会長ととりあえず友達になればいいのか」

呟いたボクの言葉に、2人は目を従来比1.5倍くらいに見開いて凝視してくる。

「……また言ってきたら断ればいいんでしょ?」


生徒会室で飯食わせてくれるって言ってたし、そこで会うだろう。
もしめんどくさい人だったとしても、どうせ向こうはすぐ卒業だし。


「あ」

昼休みの生徒会室開放の件、伝え忘れるとこだった。
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