<短編>あたしの飼い犬


するといままで黙っていた笠原くんの口が開いた。




「先輩さ!俺とヤりたくないんだよね?だったら近づくなよ!俺、言ったよな?自分が抑えられなくなるって!」






「だから、それどういうことなの?」




「こういうこと…」







次の瞬間、笠原くんの唇があたしに重なった。







「ンンッ!」






いやぁ~と黄色い声が聞こえてくる。





「ンッ!やめッ!」





抵抗する前にスッと唇が離れる。





「ほら、やなんだろ?」






違う、違うんだ…




あたし、いままで知らないふりしてた。






でも…




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