<短編>あたしの飼い犬
「じゃあ、何?どうせ体目当てのくせに!!」
「違う!俺は泣いてる先輩が見たくないだけ!」
嘘ばっかり…
「どうしたら信じてくれる?」
「あたしの言うことなんでも聞いてくれたらいいよ?」
あたしは冗談半分で言った。
なのに!
笠原くんはぱぁッと笑顔になって、
「本当?じゃあ、先輩の側にいていいってことだよね♪」
「う…うん」
変な子。
でも、憎めない。
「笠原くん行くよ!カバン持って?」
カシャンとブランコから立ち上がる。
「了解~♪」