<短編>あたしの飼い犬
あたしも食べよ☆
冷たくておいし♪
「ごちそうさまでした!」
「えっ?早いよ!」
「だって、早く食べなきゃ溶けて、もったいなくなりますから!」
「彼方と同じこと言ってる♪」
あ…思い出したくないのに!
ポタッ
ボーっとしているあたしの足の上にアイスが垂れた。
「きゃッ!」
「先輩ティッシュ!ティッシュ!」
ティッシュ?
「ないよ!今日は忘れちゃって…
あ!そうだ!
ねぇ、笠原くん。
舐めてよ!」
「えっ?」
驚いた表情の笠原くん。
「なんてね!冗だッ…ひゃあ!」
ゾクッとした感覚が背中に走る。