<短編>あたしの飼い犬
チュ…ペロ



「ぁっ…」




笠原くんの髪と指、舌の感触に体が熱くなる。






「ん…」




チュ…



「ッッ!!」



急に離れる笠原くん。





「先輩ッ!俺帰ります!」







「あ…うん…」













笠原くんが帰って行った後もあたしはボーっとしていた。







笠原くんにドキドキするなんてッ!









――――――…


あの日から、笠原くんはいつもあたしの近くにいた。






「みみみみみ美璃亜!元カレが呼んでる!!」




えっ?
彼方が?



「わかった…笠原くんが来たら待ってるようにいっといて?」





麻里の返事も聞かずに彼方の元に向かった。




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