恋の禁断症状
かずゆきとわたしの関係をもう一度確かめてみようと試みる
友達ではない
恋人ではない
本当に単なる幼なじみだろうか…
不安定なバランスを保ちながら何度も何度も確かめているうちに
不意に額にかずゆきの手が触れた
ゆっくり前髪をかきあげると春の雨の心地よい香りが一層師近距離で感じた
「マナ……」
わたしの名前を呟いた
春の柔らかな雨が額に触れたと思ったら
それは雨ではなくかずゆきの唇だった